Winny上の著作権侵害ファイル、保有ノードのIPアドレスを特定可能に。来ましたねえ。47氏逮捕から2年以上経って、ようやく、こうしたツールが開発されるまでに至りました。これでユーザーは減ったりするのだろうか…。
数年前から、「匿名」とか「著作権」とかいうことについてつらつらと考えていて。機会があればここにも自分なりの意見を書き留めておきたいんだけれど、残念ながら未だにまとめ切れていない。ブログ連の話とか、ここしばらくタイムリーな話題だな、とは思っているのですが。
ものすごくおーざっぱに一言で切って捨てるとですね。誰しも、自分の発言に責任を持つならば、自分の発言に対して著作権を主張できる、と思っていて。それは、名無しだろうと固定だろうと、ネット上だろうとリアルだろうと、同じことで。人間の良心を信じるなんて大袈裟な話ではなくて、誠実であれば、結局、社会全体が得をして最終的に自分も得をするんだと思っていて。だけど(わたしを含めた)多くの人がそういうふうに生きられないのは、単に怠惰だからなんだろう。
という程度の浅い文章にしか、今はまだ、ならない。
あと最近もう一つ興味があるのは、ネットの将来ってどうなっているんだろうな、ということ。現状では、インターネットってタダでいろんな情報が手に入ってすごいぜー、という錯覚を起こしがちだけれど、本当はそんなことはないんだろう。誰かが情報提供してくれる代わりに、大なり小なり自分も何かを提供しているんだろう。Winnyで言えば、意識せずとも自分も道筋の一つとなっている、という部分がそうだ。
47氏がどういう形で著作権革命を目指したかわたしはよく分かっていないんだけどさ。「自分は、ネットで、これこれの情報を得させてもらった。だから今度はわたしが何がしかのものを還元しますよ」っつってマンガ家がWinnyで作品を発表したり、還元・共有をスマートにできるようなネットの規範が出来上がれば面白いのに。そういう意味での情報の共有化には、だが、きっと向かわないんだろうな。消費者はほとんど100パーセント消費者で、親切な職人さんの数は限られている。いやまあWinnyだけの話ではなくて。
陳腐な言葉だけれど一応記しておきたいのは、モノは使う人の志一つで善にも悪にもなるのだということ。イエスわたしはWinny擁護派です。